インプラント治療で後悔してしまう理由

インプラント治療で後悔しやすい理由としては、2つの点が考えられます。ひとつは「手術の失敗」もうひとつは「手術後のトラブル」です。それぞれどのようなトラブルに陥りやすいのか、詳しくみていきましょう。

後悔する理由①手術に失敗したため

患者さんがインプラント治療を後悔する理由の一つが、手術の失敗です。実際に手術をしてみなければ成功か失敗かを判断できない場合もありますが、実際の失敗例としては、インプラントが正しく埋入できず、術後からすでにぐらつきや再治療が必要になってしまうケースです。

手術が失敗する原因はいくつか考えられ、手術に時間がかかったり、傷の治りが極端に悪かったりといったトラブルも失敗例として考えられます。

医師の手腕以外にも検査結果の分析が正しく行われていなかったり、お口に合わないインプラントを選んだりする場合も該当します。これらの失敗を防ぐためには、症例が豊富で患者さん一人ひとりに合うインプラント治療を施術できるクリニックを選びましょう。

インプラント治療を受ける際に起こりうる失敗例については「インプラント治療で失敗することはありますか?」をご覧ください。

後悔する理由②手術後にトラブルが発生したため

手術後にトラブルが発生するケースも、後悔の理由として挙げられます。手術が成功して安心し、術後のトラブルまで意識が向かず、ケアが不十分になって不具合が起こりやすくなります。

たとえば、インプラントをしばらく使用していたらある時からぐらついてきた、いきなり抜け落ちてしまった、歯肉が腫れてしまうといった症状は、代表的な術後のトラブルといえるでしょう。

インプラント治療は手術だけではなく、術後のメンテナンスもとても大切です。歯を埋め込んでものが噛めるようになっても、その後のケアを行わなければ「インプラント周囲炎」と呼ばれる炎症を引き起こす可能性があります。

インプラント周囲炎は、インプラント周辺の歯肉が歯周病菌に感染し、出血などを起こす症状です。進行すると歯を支える土台である歯肉がインプラントを支えきれなくなってしまうので、こまめなメンテナンスでケアを続けていかなければなりません。

そもそもインプラント手術は行うべきなのか?

インプラント手術は、歯を失った部位によっては必ずしも必須ではありません。ブリッジや入れ歯で代用がきく場合もあるため、自分自身の健康な歯を活かして人工歯を入れて整える方法が選択できるときは、インプラント以外の方法を検討できます。

インプラントは歯としての機能をしっかり果たせるだけではなく、見た目にも違和感がない審美性の高さが特徴です。

機能と美しさの両方を兼ね備えているために高額な治療費となりますが、人工歯としての安定性は他の治療法よりも群を抜いており、ものをしっかり噛みたい方にとっては重要な選択肢の一つになるでしょう。

インプラント治療の前に行われるカウンセリングでは、歯を失った部位、ものを噛むという機能面などを考慮して話し合いを行い、インプラント以外の選択肢が取れないかも含めて考えていきますので、納得がいくまで考え、医師と話し合いを行うようにしましょう。

インプラント治療で後悔しないために押さえておきたいポイント

インプラント治療で後悔しないためには、適切な治療方法を選べるようにクリニックをよく比較してください。かかりつけ医だけではなく、インプラント治療に豊富な実績やノウハウをもつ医療機関も含めて考える必要があります。

ポイント①適正価格でインプラント治療を行っている

インプラントの専門医を比較する際に、まずチェックしたいものが治療費です。インプラント1本あたりの価格だけではなく、治療費や検査にかかる料金、諸費用を含めたトータルの金額を確認してください。

適正価格といっても、自費診療のため価格帯には幅があります。しかし、「格安」とリーズナブルな金額のみを謳っているクリニックや、インプラント1本あたりの価格があまりにも高額になってしまうようなクリニックは、治療の安全性が保証されているのかが疑わしい可能性があります。

ポイント②大手メーカーのインプラントを採用している

日本国内で採用されているインプラントのメーカーは、ストローマン社・ノーベルバイオケア社・ジンマー社などが代表的です。

他にも90社以上のメーカーからインプラントが発売されていますが、世界中で支持されているメーカーの製品ほど症例数が多く品質も安定していると考えられるため、「(インプラントそのものの品質が悪く)埋入して後悔した」というトラブルの可能性を抑えられるでしょう。

企業としての信頼性の高さはもちろんですが、症例数が豊富に揃っており品質も一定であるメーカーのインプラントを採用しているクリニックを選ぶと良いでしょう。

ポイント③インプラント治療の実績が豊富である

クリニックとして、インプラント治療の実績が豊富かどうかも確認しておきたいポイントです。

インプラント治療は歯の表面ではなく、歯茎の奥まで埋入する大掛かりな治療となるため、高度かつ専門的な技術を必要とします。そのため、治療の実績や経験が豊富なクリニックを選ぶことが、失敗を防ぐために有効な方法となるのです。

信頼のできるかかりつけ医をもっている方も、インプラント治療を受ける場合はインプラント治療の件数を豊富にもっている専門医をチェックしてください。

ポイント④衛生管理が徹底されている

インプラント治療は、歯肉の奥まで埋入する手術です。治療中は器具も含めて衛生管理を徹底する必要があります。歯周病菌をはじめとする感染対策に加えて、手術レベルでの衛生管理を行っているクリニックを選びましょう。

どのクリニックでも衛生管理を心掛けているイメージがありますが、実際の管理レベルや方針はクリニックごとに異なっています。インプラント治療はあとから感染症を起こすリスクがあるため、器具の滅菌だけではなく手指のこまめな消毒、細菌感染を起こささない配慮が必要です。

術後の細菌感染を防ぐためにも、衛生管理や感染症への対策が行き届いているクリニック選びを意識してみてください。

ポイント⑤カウンセリングで患者に寄り添った対応をしてくれる

インプラント治療は、多くの方にとって初めての経験となります。どのクリニックが安心して治療を任せられるのか、費用に関する相談や術前の準備、トータルの治療スケジュールなど、疑問点や不安感が多く治療に踏み出せないといった方も少なくないようです。

そこで、インプラント治療の前には患者さん一人ひとりにカウンセリングを行い、話し合いを経て治療を決定します。話し合いのなかで相性をチェックしたり、丁寧な対応が行われるかを確認したりできるので、医師やスタッフの対応力、親身に寄り添ってくれるかどうかといったポイントをチェックしてください。

きぬた歯科で行っている「後悔させない」ための工夫

きぬた歯科では、患者さんの満足度を第一に考えて「後悔させない」5つの工夫を行っています。具体的にどのような工夫を行っているのか、詳しくチェックしていきましょう。

工夫①適正価格で治療を実施

きぬた歯科では、インプラント治療に使用する人工歯の価格を32万円・37万円・43万円と3種類用意しています。インプラント1本あたりの費用には手術費・レントゲン撮影料金・CT撮影料金・定期健診費をすべて含んでいます。

連続した歯を治療する場合は、インプラントブリッジ用に使われるダミーの歯を使用して費用を浮かせる方法が選べます。

たとえば3本の歯を治療する際に、両端の歯をインプラントとして、中間の歯のみをダミーにする方法です。これにより歯にかかる費用を押さえて、ダミーの歯は被せ物のみを取り付け、違和感のない見た目を作り出します。

インプラント治療が高額になりやすいために、施術方法や費用をわかりやすく表記し、費用を少しでも抑えられるように工夫しています。

工夫②世界的メーカー「ストローマン」のインプラントを採用

きぬた歯科では世界的なインプラントのメーカーであるストローマン社の製品を扱っています。ストローマンのインプラントのみで年間約3,000本以上の治療実績があるため、術前から完成後までの推移を患者さんにわかりやすく提示することができます。

「失敗したらどうしよう」という不安や疑問にも、豊富な治療実績をもつため的確なアドバイスが可能です。治療期間が3ヶ月以上かかる、自費診療のため高額になりやすいといった総合的なインプラントのデメリットも含めて、治療を決断できるように流れをお伝えしています。

工夫③年間約3,000本の圧倒的な実績をもとに治療

インプラントのメーカーは国内外で100種類以上もあり、クリニックのなかには複数のインプラントメーカーを扱っている専門医もみられますが、きぬた歯科ではストローマン社のインプラント製品を年間約3,000本以上施術している実績があるため、メーカーの長所や強みを熟知し、患者さんに適した施術が行えます。

お口の中の状態によってはインプラント以外の施術も検討できる可能性があります。ブリッジや入れ歯など、歯を失った状態でもインプラントの埋入にこだわらず、幅広い施術方法を提示しています。費用に関するお悩みもヒアリングしながら、施術の計画や方向性を検討していくことが可能です。

工夫④3室ものオペ室を保有

きぬた歯科では2000年にインプラントを専門とする分院を設置しており、米国連邦規格クラス1,000(JIS規格クラス6)を満たしたクリーンルーム治療室を3部屋保有しています。

3室すべてでインプラント手術が可能であり、衛生的かつ無菌状態に近い環境を作り出しているため、安心してお口の中の治療を受けていただけます。

工夫⑤丁寧なカウンセリングを実施

インプラントは歯を削ったり詰めたりするものではなく、歯茎の奥までインプラントを埋め込む手術です。初めての治療では、術前から緊張される患者さんが多くみられるため、丁寧な説明や話し合いが欠かせません。

治療に入る前には、必ずインプラント治療の内容説明や流れの確認を行うカウンセリングを実施しています。内科的な疾患やアレルギー症状の有無などを調べ、治療を希望される部位の詳しいチェックや予算に合わせた治療計画を策定していきます。

カウンセリングの段階からインプラント治療のみを勧めるクリニックもみられますが、きぬた歯科では他の治療も含めて比較できるように説明を行っています。インプラントを希望する部位とは別に状態が良好ではない歯が見つかったときは、そちらの治療を優先して進めてから再度インプラントを検討するといった、柔軟性の高い治療も可能です。

インプラントとは

インプラント治療で後悔しないためにはクリニック選びが重要

インプラント治療では、格安または高額な料金の治療を選んで後悔するケースや、術後のメンテナンスをおろそかにしたためにトラブルが発生するような例が多くみられます。

大切な歯の手術で後悔をしないためには、術前から術後までの流れを把握しつつ、患者さんご自身の症例とお口の状態に合った方法を的確に実施できるクリニックを選ぶことが重要です。

きぬた歯科では、他院のインプラントに関するセカンド・オピニオンも受け付けています。少しでもインプラント治療に不安な点があれば、丁寧なカウンセリングや衛生的な環境の整備、豊富な症例数をもつクリニックを受診し、納得したうえで治療に入ることをおすすめします。

この記事の監修者

日本歯科大学新潟生命歯学部を卒業後、インプラント治療に従事。現在では年間3000本以上のインプラント治療の実績がある。

日本でインプラント治療が黎明期だったころからパイオニアとして活躍し、インプラントメーカーのストローマン社やノーベルバイオケア社から公認インストラクターの資格を得た。

本の執筆やTV・雑誌などのメディア出演、自身のYouTubeチャンネルなどで情報発信を積極的に行っている。

<主な著書>
インプラント治療は史上最強のストローマンにしなさい!!
歯医者が受けたい!インプラント治療
あっそのインプラント、危険です!!

<YouTubeチャンネル>
八王子きぬた歯科

<外部サイト>
きぬた 泰和 Wikipedia