デンタルローンとは

デンタルローンとは、インプラント治療やホワイトニング、歯科矯正といった歯科治療専用のローンのことです。
歯科治療にかかる費用をいったん金融機関が立替払いし、患者様は治療費に手数料を加えた金額を、分割で金融機関に返済します。

デンタルローンは、ローンを組める金額が最初から高めに設定されているだけでなく、分割手数料もクレジットカードより低めの設定です。

インプラントに関わる高額な医療費をすぐに工面できないという方は、デンタルローンの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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デンタルローンのメリット

デンタルローンを利用するメリットは、主に3つです。
それぞれみていきましょう。

メリット①インプラントの治療費を分割払いできる

デンタルローンを利用することで、インプラントの治療費を分割払いできるため、経済的な理由で治療の選択肢を狭めることがありません。

もちろん、クレジットカードでも分割払いを利用できますが、分割手数料が異なります。
デンタルローンの手数料が4~8%程度なのに対して、クレジットカードは12~15%程度とデンタルローンが圧倒的に有利です。

また、デンタルローンでは、支払い回数を選べるので、患者様ご自身が月々に返済できる金額を考慮して、ローンを組めます。
無理なく返済できるように、月々の返済額をシミュレートしておくと、より安心です。

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メリット②自己資金が少なくても利用できる

自己資金が少ない場合でも、デンタルローンを利用すればインプラント治療を受けられます。

治療費の支払い方法が一括しかないと、それだけで治療を断念してしまう方や、治療になかなか踏み出せない方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は、金銭面の負担を軽減できるデンタルローンの利用を考えてみてはいかがでしょうか。

メリット③医療費控除を申請できる

医療費控除の対象であれば、デンタルローンを利用しても控除を受けられるので、確定申告すれば節税につながります。

医療費控除は、1年間に10万円以上の医療費を支払った場合に、所得税から医療費を控除できる制度です。
確定申告の際に医療費控除を申請すると、医療費控除額に所得税率をかけた還付金が受け取れます。
また、医療費控除によって、翌年の住民税も安くなります。

医療費控除の対象は、治療費だけではありません。
通院で利用した電車やバスといった公共交通機関の交通費も含まれます。
申請には領収書の提出が必要なので、医療費の領収書と交通系ICカードの利用履歴をきちんと保管しておきましょう。

デンタルローンのデメリット

デンタルローンには、さまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。
次に、デンタルローンのデメリットを3つ紹介します。

デメリット①審査に通る必要がある

デンタルローンは金融機関との契約なので、審査に通らなければ利用できません。
一般的なローンの審査と同じように、返済能力がないと判断されると、審査に落ちることもあります。

審査に落ちたときのことも考えて、ほかの支払い方法も視野に入れておいてください。

デメリット②返済期間が長いと返済金額が増える

デンタルローンは、7~15年程度と返済期間を長く設定できますが、返済期間が長くなるにつれて、返済額も増えるので注意が必要です。
無理のない範囲で返済期間を短くすれば、そのぶん手数料負担は減り、支払額を少なくすることができます。

また、デンタルローンが変動金利の場合は、定期的に金利が見直されるので、返済途中で負担が増えるおそれがあるという点も留意しておきましょう。

しかし、こういったデメリットを踏まえても、デンタルローンは一般的な市中ローンより金利が低く設定されているため、お得だといえます。

デメリット③取り扱いがある歯科医院が限られている

すべての歯科医院が、デンタルローンを取り扱っているわけではありません。
インプラント治療にそれほど積極的ではない歯科医院などは、デンタルローンそのものを取り扱っていないこともあります。

デンタルローンの利用を検討している場合は、歯科医院のホームページなどで、取り扱いがあるかどうかを事前に確認しておくとよいでしょう。

デンタルローンの申し込み方法

デンタルローンの申し込みには、所定の手続きが必要です。
手続きの流れは、以下をご参考ください。

デンタルローンを申し込む際の手続きの流れ

  1. 審査に必要な書類を用意する
  2. 利用する金融機関の専用ページから申請する
  3. 審査の結果を待つ
  4. インプラント治療を受ける
  5. 月々の返済を開始する

デンタルローンに必要な書類は「申込書」と、歯科医師が作成する「見積書」の2点です。
金融機関の専用ページで、利用金額や返済回数などの項目を、指示にしたがって入力し、申請します。
ローンを組めるかどうかは申請内容をもとに審査され、結果は患者様と歯科医院の両方に通知されます。

審査が通れば、デンタルローンの利用が可能です。
インプラント治療を受けたのちに、ローンの返済が始まります。

デンタルローンの審査に通りやすくするコツ

デンタルローンの審査に通りやすくするには、コツがあります。
主なコツは、次の3点です。

コツ①勤続年数を伸ばす

勤続年数が2年に満たない方は、勤続年数が2年以上経つまで働くことで、申請が通りやすいです。
金融機関によっては、デンタルローンの申し込みの際に、勤続年数2年以上という条件を設けているところもあります。

勤続年数が長いと、安定した収入を得ていると判断され、信用度の向上につながります。
デンタルローンの利用を検討している方は、事前に勤続年数の条件の確認が必要です。

コツ②他社のローンを返済する

デンタルローンの申し込み時に、他社のローンの返済が残っている場合は、審査に通りにくくなります。
他社からの借り入れがあるのであれば、返済あるいは完済してから、申し込んだほうが安心です。

ローンの金額には上限があり、貸金業法の「総量規制」という決まりによって、借入金額は年収の3分の1までと定められています。
たとえば、年収が300万円の方の場合、借入できる金額は100万円までとなります。

また、返済や完済の情報が反映されるまでにタイムラグがあるため、デンタルローンを組むのであれば、ほかのローンの完済後、2か月程度の時間が必要です。

参照元:日本賃金協会「賃金業法について

コツ③保証人や承諾書を準備する

保証人を立てたり、配偶者や親の承諾書を提出したりすることで、デンタルローンの審査に通過しやすくなります。
特に、審査に通りにくいとされている専業主婦や学生、フリーターの方などは、保証人や承諾書を準備したほうがよいかもしれません。

インプラントとは

インプラント治療を受ける際にデンタルローンを利用すると費用面の不安を減らせる

今回は、デンタルローンの概要や、メリット・デメリットを詳しく解説しました。

歯科治療専用のデンタルローンには、低い金利で分割払いできるメリットがある一方で、返済期間が長くなるにつれて返済額が増えるといったデメリットもあります。

また、歯科医院によってはデンタルローンを取り扱っていない場合もあるので、治療を受けようと思っている歯科医院のホームページなどで事前に調べておきましょう。

きぬた歯科では、インプラント治療を実施しております。
デンタルローンも取り扱っていますので、費用面で不安がある方も、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者

日本歯科大学新潟生命歯学部を卒業後、インプラント治療に従事。現在では年間3000本以上のインプラント治療の実績がある。

日本でインプラント治療が黎明期だったころからパイオニアとして活躍し、インプラントメーカーのストローマン社やノーベルバイオケア社から公認インストラクターの資格を得た。

本の執筆やTV・雑誌などのメディア出演、自身のYouTubeチャンネルなどで情報発信を積極的に行っている。

<主な著書>
インプラント治療は史上最強のストローマンにしなさい!!
歯医者が受けたい!インプラント治療
あっそのインプラント、危険です!!

<YouTubeチャンネル>
八王子きぬた歯科

<外部サイト>
きぬた 泰和 Wikipedia