よい歯医者とは

そもそも、よい歯医者とはどういった歯医者のことをいうのでしょうか。

一例として、以下の中で該当するものが多い歯医者はよい歯医者といえます。

【よい歯医者の条件】

  • 医師の技術力が優れており実績が豊富
  • スタッフの対応が丁寧
  • 治療に関する説明がわかりやすい
  • 衛生面に配慮した治療を行っている
  • 施設環境が優れている
  • 何かあったときは適切な対応が受けられる

もちろん、自宅から通いやすいことも大切ではあります。
ですが、特にインプラント治療のように外科施術を必要とするものは通いやすさよりもクリニックや医師の信頼度を重視したいところです。

実際に治療を受けた方の口コミ評判がよいクリニックは信頼度が高いといえます。
自分にとって安心して通えるか、何かあった時に気軽に相談できるかなども注目してみるとよいでしょう。

【タイプ別】よい歯医者の選び方

よい歯医者といっても、人によって異なります。
そこで、まずは自分にはどういったタイプの歯医者が向いているのかから考えてみましょう。

ここでは、歯医者を6種類に分類し、特徴やどのような人に合っているのか紹介していきます。

予防歯科重視の歯医者

予防歯科とは、歯のトラブルが発生してから治療を行うのではなく、できるだけトラブルを予防するための対策に力を入れている歯医者です。

例えば、虫歯になってしまった歯は、治療のために削らなければなりません。
ですが、そもそも虫歯にならなければ削る必要がないので、痛い治療をする必要がなくなるのも特徴です。

歯の健康を維持するために、積極的に歯医者に通い、虫歯や歯周病を防ぐための対策をとることになります。
悪くなる前に悪くなりそうな原因を取り除いてしまうので、お口の健康状態を保てるのがメリットです。

一方で、虫歯や歯周病といったトラブルがなくても定期的に通わなければなりません。
仕事や学校が忙しくてなかなか通えないと継続するのが難しくなってしまうこともあります。
定期的に通えて、虫歯や歯周病の予防に力を入れたいと考えている方に向いているでしょう。

治療時間重視の歯医者

とにかく忙しくて歯医者に通う時間を確保できない方に向いているのが、治療時間重視の歯医者です。
予防的な観点ではなく、今発生しているトラブルのみを治療する形を取っています。

そのため、何度も通う必要がないので、忙しい方でも検討しやすいでしょう。
中には複数の医師が勤務していたり、土日祝日、遅い時間体も診療していたりして待ち時間を短くしている歯医者もあります。

地域密着型の歯医者

地域密着型の歯医者は、その地域のかかりつけ医としての役割を持ちます。
近所で長く診てもらえるような歯医者を選びたいと考えている方にぴったりです。

これまで長年にわたって地域の歯医者として治療を続けてきている歯医者で親の代からお世話になっているといった方も珍しくありません。
こういった歯医者はアットホームな雰囲気で親身になって相談に乗ってくれるケースが多いです。

歯科治療を受けるにあたり不安なことがある、いろいろ相談したいと考えている方から選ばれています。

ただ、歯医者によって規模が大きく異なる点に注意しましょう。
長年の実績がある歯医者であっても最新の設備が導入されていないケースもあります。
自院で対応できない場合は大きな病院を紹介してもらえるので、その点は心配いりません。

専門性の高い歯医者

専門性の高い歯医者は、総合的な治療を行っている歯医者と比較して難症例にも対応しやすくなります。
そのため、他の歯医者で治療が難しいと言われてしまった方などは専門性の高さを重視して歯医者を選ぶとよいでしょう。

ただし、専門性が高い歯医者の中には自費治療を中心としているところも多いので、場合によっては費用が高額になってしまうこともあります。

大学病院

大学病院に入っている歯医者では、最先端の治療が提供されています。
そのため、専門性の高い歯医者でも対応が難しい難症例や、技術力を重視して歯医者選びをしたい方に向いているでしょう。
ただし、基本的に紹介状がなければ受診できません。

審美的治療を専門に行う歯医者

歯並びなど心理的な治療を目的とする場合は、審美的治療を専門に行う歯医者を選びましょう。
虫歯や歯周病の治療にも対応可能です。

審美歯科の場合は基本的に自費治療となるため、かかる費用が明確に分かる歯医者を選択するとよいでしょう。

歯医者を選ぶ際のポイント

歯医者はどこに注目して選べばよいのでしょうか。
ここでは、選び方のポイントを6つ紹介します。

ポイント①治療内容の説明がある

よい歯医者の選び方として、治療内容の説明がわかりやすいことは非常に重要な条件です。
歯医者で行う治療の中には、専門的なものも多く、きちんと説明してもらえなければどういった治療をすることになるのかなかなか理解できません。
全く専門的な知識がない人に対してもわかりやすく説明をしてくれる歯医者を選びましょう。

現在の状態や、これからの予定を詳しく教えてくれるか確認することが重要です。

ポイント②技術力が高い

治療を任せることになるので、技術力も重視しましょう。
いくら対応が丁寧でも技術力が不足していればよい歯医者とはいえません。

選び方のポイントとして、ホームページをチェックしてみる方法があります。
どういった医師がいるのか、院長はどのような経歴を持っているのかなどを確認すると、判断しやすくなるでしょう。

ホームページに掲載されている症例などからも技術力をチェックできます。

ポイント③衛生管理が徹底されている

万が一の感染リスクを抑えるために、衛生管理に力を入れている会社を選ぶことも大切です。
歯医者ということもあり、清潔な状態に空間や医療器具を保っているのは当然のことといえます。

ですが、例えば人手不足で衛生管理に手が回らない、使用している機材の能力が不足しているために十分な消毒ができないといったことも考えられます。
見た目がきれいな歯医者なら衛生管理もしっかりしているとは限らないので、心配な場合は取り組んでいる県衛生管理について確認してみるのもよいでしょう。

ポイント④設備や機器が揃っている

歯医者での治療ではさまざまな設備や機器が使われることになり、次々と新しいものが登場しています。
ですが、それらは非常に高額です。

そのため、歯医者によって導入できている設備や機器は大きく異なります。
最新機能が搭載された医療機器を導入していれば、痛みが抑えられたり、より詳細な検査ができたりするので、どのような設備・機器を導入しているのかも注目してみてはいかがでしょうか。
その歯医者で導入している注目の機器は、ホームページ上で紹介されていることが多いです。

ポイント⑤専門医と連携している

症例によっては、その歯医者だけでは対応できないことがあります。
このような状況で無理に治療を続けられてしまうのは問題です。

そういった場合はすぐにより専門性の高い医師に引き継いでもらえるように、専門医と連携している歯医者を選びましょう。

ポイント⑥無理なく通える

歯医者の選び方として実績や技術力などを重視したいところではありますが、やはり無理なく通えるかどうかも大切です。
歯医者で何らかの治療を進めていく場合、一度通院しただけでは治療が完了しないことも珍しくありません。

症状によっては継続して通う必要も出てくるので、そのたびに何時間もかけて通わなければならない会社を選ぶと、通院が難しくなってしまいます。
結果的に予定していたタイミングで通えなかったり、そのまま治療をやめてしまったりする可能性も出てくるので、無理なく通える歯医者を選択してください。

歯医者が合わない場合の対処法

いろいろ検討して通う歯医者を選び実際に通い出してみたものの、自分に合わないと感じている方も珍しくありません。
通い続けることがストレスになっていたり、不安・不満を感じたりしている場合は、歯医者を変更するのも一つの方法です。

一度通い始めたら他の歯医者に変更してはいけないといったルールはありません。
可能であれば現在行っている治療が一段落したタイミングで変更するとよいでしょう。

ただ、治療途中であっても変更自体は可能なので、新しく通う予定の歯医者で相談してみるのがおすすめです。

なお、セカンドオピニオンとして他の歯医者を受診する場合は、現在通っている歯医者に紹介状と資料を用意してもらわなければなりません。
これらを準備することなくセカンドオピニオンを受けることも可能ではありますが、ゼロから検査をしなければならないので、そのための費用がかかることを理解しておきましょう。

歯医者選びは慎重に行う必要がある

いかがだったでしょうか。
歯医者の選び方や、合わない場合の対処法などを紹介しました。

通い始めてから他の歯医者に変更することは可能ですが、できればはじめから納得できる歯医者を選び、継続して通うとよいでしょう。
特に重視したいのが、安心して治療が受けられるかです。

きぬた歯科ではこれまでに40,000本もの治療実績と、治療の中で培ってきた技術があります。
実績や技術力を重視して歯医者を選びたいと考えている方は、ぜひご相談ください。

この記事の監修者

日本歯科大学新潟生命歯学部を卒業後、インプラント治療に従事。現在では年間3000本以上のインプラント治療の実績がある。

日本でインプラント治療が黎明期だったころからパイオニアとして活躍し、インプラントメーカーのストローマン社やノーベルバイオケア社から公認インストラクターの資格を得た。

本の執筆やTV・雑誌などのメディア出演、自身のYouTubeチャンネルなどで情報発信を積極的に行っている。

<主な著書>
インプラント治療は史上最強のストローマンにしなさい!!
歯医者が受けたい!インプラント治療
あっそのインプラント、危険です!!

<YouTubeチャンネル>
八王子きぬた歯科

<外部サイト>
きぬた 泰和 Wikipedia