妊娠中にインプラント治療を受ける場合のリスク

妊娠中にインプラント治療を行う際には、いくつかのリスクがあります。
以下に、妊娠中にインプラント治療を受ける場合のリスクを6つまとめました。

リスク①レントゲン写真の撮影が胎児に影響する可能性がある

インプラント治療を行う際には、あごの骨の量や神経の位置などを確認するためにレントゲン写真を撮ります。
インプラント治療で行うレントゲン写真の撮影であれば、放射線の被ばく量も微量であるため、胎児への影響はほとんどないといわれています。

しかし、多少なりとも放射線の影響がある可能性も考えられるので、レントゲン写真の撮影があるインプラント治療はなるべく避けたほうが安心です。

リスク②麻酔薬や手術後の薬剤に危険性がある

インプラント治療では、あごの骨にインプラント体というチタン製のねじを埋め込む手術の際に麻酔薬を使用します。
また、手術後の歯ぐきからの細菌感染を予防するために、抗生物質を服用しなければならず、痛みがある場合には痛み止めの薬を飲まなければなりません。

このようにインプラントの手術の際には、複数の薬剤を服用する必要があります。

麻酔薬や服用する薬剤が必ずしも影響するというわけではありませんが、リスクがまったくないとは限りません。

リスク③出血量によっては早産の恐れがある

インプラント治療では、あごの骨にインプラント体を埋め込む手術があるため、通常の歯科治療と比較すると出血の量が増えるケースが多いです。

通常であれば問題がない出血の量でも、妊娠中であれば早産のリスクを高める恐れがあります。
なぜなら、出血の量が増えると、血液中に含まれるサイトカインという物質の濃度が高くなり、早産を誘発させるからです。

サイトカインの濃度が高くなると、子宮筋を収縮させて早産になる可能性が高まるので、妊娠中にインプラント治療を受ける場合は歯科医師と産婦人科医に相談しましょう。

リスク④仰向けの体勢で気分が悪くなることがある

インプラント治療をするときは、倒した椅子に仰向けの体勢で座ります。
通常であれば負担になることは少ないものの、妊娠中は大きくなったお腹が内臓や血管を圧迫します。

妊娠中の患者様が仰向けの体勢を続けると、血管が圧迫されることによって冷や汗が出る場合や気分が悪くなる場合が多いです。
吐き気を感じることもあり、母子ともに負担を与えてしまうため、インプラント治療は妊娠前あるいは出産後に行うことをおすすめします。

リスク⑤つわりの時期の母体への負担がある

妊娠初期に起こるつわりにはさまざまな症状があり、身体的な負担が大きいです。

たとえば、少しのニオイでも敏感になるため、口の中に歯ブラシや歯磨き粉を入れることすらもつらく感じる場合もあります。
しかし、インプラント治療を行う際は、歯ぐきからの細菌感染を防ぐために毎日の歯磨きをきちんと行い、口の中を清潔に保たなければなりません。

急激な体調の変化があるつわりの時期にインプラント治療を行うと、さらに身体に負担がかかってしまうため、妊娠中の治療は好ましくないと考えられています。

リスク⑥長期間の通院によるストレスがある

インプラント治療は、あごの骨とインプラント体の結合を待たなければならないので、治療期間が長くなる傾向があります。
十分なあごの骨がある場合でも半年程度、骨が少ない場合は骨をつくる治療を先に行う必要があるため1年以上かかることが多いです。

そのため、妊娠中にインプラント治療を始めた場合、出産までに治療が終わらないことが多く、出産後は育児が忙しく通院する時間が取れないことが考えられます。
お腹が大きくなってからの通院はストレスを感じやすいうえに、通院も長期間になるケースが多いため、妊娠中にインプラント治療を始める場合は注意が必要です。

妊娠中にインプラント治療を受けることは可能だが控えたほうがよい

いかがでしたでしょうか?

妊娠中でもインプラント治療は受けられますが、妊娠中の治療は控えたほうが安心です。
なぜなら、妊娠中は不安定な身体の状態であることが多く、手術や長期的な通院が必要なインプラント治療は、患者様の身体に負担をかけてしまうリスクがあるからです。

レントゲン写真の撮影や麻酔薬も胎児への影響がまったくないとは限らないので、妊娠中のインプラント治療は控えることをおすすめします。
また、インプラント治療の途中で妊娠が発覚した場合は、治療を中断して出産後に再開できます。

その他インプラント治療ができない人については、こちらの記事で紹介しております。

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